CaseFile #003 左足第5中足骨骨幹部骨折
初診 2009年9月
初診時レントゲン
72才、女性。
自宅玄関の階段にて足を踏み外し受傷。翌日当院を受診した。左足第5中足骨骨幹部に骨折を認めた。短腓骨筋の緊張をゆるめるため、 わずかに足部を外転位にShortLegCast法で固定、松葉杖歩行とした。同時に固定に影響のない範囲で運動療法を開始。

治療、経過
4週後レントゲン
4週後のエックス線検査では骨癒合は認められなかったが、固定をギプスシャーレとし、さらに2週間の固定 をおこない、後療法、運動療法にて良好治癒した。

12週後レントゲン
12週後のエックス線検査では完全な骨癒合が確認できた。

考察
機能解剖図
本症例の機能解剖学的ポイントは、足部の純粋な外転筋として動作する短腓骨筋の存在で、短腓骨筋の牽引力が再転位を 起こすと考えられる。

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