日常のささいなことを綴った不定期更新の日記です
2018年2月18日 日曜日
介護実習室の風景
新潟ユニゾンプラザにおいて開催された新潟県主催の「県民介護知識・技術習得講座」を受講しました。
この日は「車イスへの安全な介助方法と食事の介助方法」をメインに、ベッド上での起き上がりから座ること、座った状態から仰向けになることなど、実技中心で朝10時から午後4時まで5時間のコースでした。
昨年末、NHK番組取材班による「母親に死んでほしい 介護殺人 当事者たちの告白」を読んで、介護者のストレスは想像以上のものであることを痛感し、明日は我が身と思うと感染症に対するワクチンのように、事前に少しでも免疫をつけることが必要ではないかと考えていました。
私は病院で理学療法に従事した経験があり、体位変換や車椅子への移乗などは知っていましたが、食事の介助は知識も経験もなかったので勉強になりました。
今回の講座は平成29年度分で4回シリーズの最終回に当たり、本年度分については現在計画中ということでした。政府は社会保障費を抑制するため、介護保険上、施設の利用に制限をつけるなどして在宅中心の介護を考えていますが、そうであるなら、今回のような講座は、ぜひ日曜日に開催してほしいと最後に渡されたアンケートに書いておきました。
将来、どちらが介護者になっても大丈夫なように、夫婦でこういった講座に参加することもいいのではないでしょうか。

2018年2月16日 金曜日
自望自棄の表紙
新潟のラジオ局FMポートの人気パーソナリティ、遠藤麻里さんの処女出版「自望自棄、私がこうなった88の理由」を読みました。
本書は遠藤さんが月刊誌「キャレル」に連載している「四畳半日記」と、月曜から金曜の毎朝放送している「モーニングゲート」の人気コーナー「遠藤コラム」の過去の記事をまとめたエッセイです。
ラジオから流れる彼女の「声」に恋して幾年か過ぎますが、何気ない日常を独自の視点で鮮やかに切り取り、ちょっと見る方向を変えると今まで見過ごしていたものが、こんなにも面白く見えるんだと思わずニヤッとしてしまう遠藤麻里さんの世界。毎朝、美しく癒し系の声で語られるユーモアと、ちょっぴりの毒。しゃべりのプロだなぁとは常々思っていましたが、文筆も玄人はだしの域だったとは!
遠藤さんはリスナーからのメッセージに「わっかるー」と共感しますが、本書の中でもっとも「わっかるー」と思ったのは、歴史を覚える時に1945年を1945円と覚えるという方法です。時間というスケールをお金というスケールに置き換えると、なぜか分かりやすくなるのです。日本史と世界史、宇宙や地球の歴史といったスケールの違うものまでお金で考えると統合できます。どうですか、この方法。

2018年2月9日 金曜日
屋根の上のスノーダンプ
年明けから1月20日頃までは雪も少なく、このまま春が来ないかと淡い期待をしていましたが、甘かったです。
2月に入り第一の寒波で先週の日曜日に第一回目の雪下ろし。やれやれと思って迎えた月曜の朝から第2回目の寒波到来。あっという間に前回を超える積雪量になりました。そういうわけで今日は往診の予定を変えさせていただいて、昼休みに屋根に上がりました。日曜に一気にやるのはキツいので少しづつやる作戦です。
天気予報によれば来週早々、第3の寒波がやってくるとのこと。2月に入ってからの大雪はあんまり経験がありません。うちの庭は屋根から落とした雪で私の身長と同じくらいの雪に埋もれてしまっています。 春が待ち遠しいです。

2018年1月28日 日曜日
映画「嘘を愛する女」のポスター
中江和仁監督作品「嘘を愛する女」を観ました。
東日本大震災の東京。帰宅難民の雑踏の中、印象的な出会いをした男と女。ほどなく同棲を始めた二人の関係が5年目を迎えた頃、一流企業で着実にキャリアを積む女は、研究医で優しい同棲相手との結婚を意識するようになりました。ところが、ある出来事をきっかけに、愛し合っていたはずの恋人が、まったくの別人だったと知ります。女が直面する葛藤と、真実の愛とは何なのかを問う作品です。
出会ってから5年が経っている男と女という設定がこの作品のキモだと思うのですが、愛は不確かで儚いものであって、相手の過去をいくら知ろうが、今をふたりで創っていくしか愛は築いていけないものであることをヒロインは知ったのだと思います。ただ、好き嫌いだけの関係性ではない大人の恋愛映画でした。
となりの席は若いお嬢さんの二人組で、映画が終わり開口一番
「長澤、チョー、イラついた」
「だよね!」
という感想で、確かに主演の長澤まさみさんの役どころは、勝ち気でプライドが高い肉食系キャリアウーマンでしたが、ラストシーンに涙をぬぐっているのかと思いきや、感想はいろいろです(笑)

2018年1月21日 日曜日
映画「パディントン2」のポスター
イギリスとフランスの合作映画「パディントン2」を観ました。
「パディントン」はイギリスを代表する児童文学作品で初版は1958年。その後、世界40カ国以上で翻訳され3500万部以上を売り上げるなど世界的な人気を誇ります。その実写映画化の2作目が今回の作品です。
ペルーのジャングルからロンドンへやって来た小さなクマのパディントンは、心優しいブラウン家族とウィンザーガーデンの町で幸せに暮らしていました。(前作までのストーリー)
大好きなルーシーおばさんの誕生日プレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさんのこっとう品店でロンドンの街並みを再現した飛び出す絵本を見つけ、これを買うために床屋さんの店番や窓ふきなど、初めてアルバイトを始めます。しかしある日、その絵本が何者かに盗まれてしまう事件が発生し、犯人と間違われたパディントンは逮捕されてしまい・・・というストーリーです。
アルバイトのシーンでは大失敗の連続で笑わせてくれるのですが、これがただの笑いでなく後の展開に一役買っていたり、何気なく登場するりんご飴などの小道具が伏線となっていて、それが次々に回収されていく小気味よさだったり、フランス映画のエスプリみたいなものが感じられました。そして、人を愛すること、人を信じることの素晴らしさが、じんわり胸にしみて幸福感に満たされました。
さて、パディントンの好物といえばマーマレードサンドですが、山崎パンのランチパックシリーズから「パディントンのマーマレードサンド」みたいな商品名で発売したら売れると思うのですが、どうでしょうか(笑)

2018年1月19日 金曜日
チョコミントの和ぱふぇ
固定資産課税台帳を役所に提出しに行く途中、添付するマイナンバーカードのコピーをとるために寄ったセブンイレブンで発見しました「チョコミントの和ぱふぇ」!チョコミント好き、チョコパフェ好きとしては値段も見ないで即レジへ。
小さいチョコようかんにミントムースを重ねて、チョコホイップクリーム、ミントホイップクリームに白玉を盛り付け、仕上げにパリパリチョコがトッピングされています。
チョコミントなのに和パフェ。なんだか不思議なネーミングだなと思いましたが、洋と和をつなぐ食材として、チョコでようかんを作るという発想は斬新で、食べた感じもチョコミントの清涼感とマッチして実に美味しかったです。

2018年1月14日 日曜日
映画「悪と仮面のルール」のポスター
「教団X」で中村文則さんの小説世界に初めて触れ、「私の消滅」でファンになりました。
「教団X」を読んでから随分経って、元共同通信社記者でジャーナリストの青木理さんの著書「日本会議の正体」を読んだのですが、日本会議の成り立ちが「教団X」の物語と重なるところがあって、もしかすると中村さんは日本会議からインスピレーションを得て教団Xを書かれたのかと思いました。現実とフィクションの境目が混沌とした世界観の中で、人間の本質に迫っていく感じが私好みです。
さて、今回紹介する中村哲平監督作品「悪と仮面のルール」の原作は中村文則さんで、小説の世界観をどう映像化するか楽しみにしていました。
物語の中心を抜くのは、悪である「邪」の心を伝える家系に生まれつつも宿命に抗い、幼馴染の香織を愛することにすべてをかける男の純愛物語で、まるでシェークスピア劇を観ているようでした。邪悪なものから愛するものを守るために犯した罪のため、その愛するものに触れることはおろか、すぐそばに自分がいることさえ伝えることが叶わない悲しみ。なぜ、人は人を殺してはいけないか、その答えがここにあると思います。
俳優陣は主演の玉木宏さんをはじめ、すばらしかったのですが、息子を完全な邪悪にしようとする父親役は、村井國夫さんより強いアクがある平幹次郎さんがよかったのではと思いました。

2018年1月11日 木曜日
小説「嘘を愛する女」の表紙
2018年1月20日に公開される映画「嘘を愛する女」の予告編を見たら原作を読んでみたくなり、岡部えつさんの同名小説を開きました。最後のページをめくると、この作品は映画の脚本から小説として書き下ろされたものであると記載があり、原作ではなくノベライズでした。
互いの愛を確信して、5年間も同棲生活をしていた男の、名前も職業も過去も、全てが嘘だったと知ってしまったら、それでも、その男を愛し続けることができるのか。愛しているがゆえの嘘なら、女の人生を左右するものであっても許されるのか。ミステリーにラブストーリーをからませた、女性ウケするのは間違いない作品だと思います。
映画は小説とは違うエンディングが用意されているようですが、このストーリーにどんな音楽を合わせてくるのか気になります。

2018年1月9日 火曜日
マンガ「乳がんでもなんとかなるさ」の表紙
佐々木彩乃さんの「乳がんでもなんとかなるさ、独女マンガ家闘病記」を読みました。
佐々木さんは40才で独身、都内で一人暮らし。職業はホラー、レディコミを主に描くマンガ家。本書は、そんな彼女が乳がんを発症し、頼れる家族もいない中、ひとり乳がんと闘う日々を描いたコミックエッセイです。
告知から同病者たちとの出会い、膨大なネットの情報、病院選びの難しさなど、右往左往しながら生きるための道を進んでいく姿が、内容はリアルに作風はコミカルに描かれているので、現在、闘病されていて気分の落ち込みなどから、とても本なんか読む気になれないという人でも読みやすいと思います。
検査前のモヤモヤした不安感から、告知された時のショック、診断からセカンドオピニオン、手術、そして現在までの気持ちの変化が、医療者や友人、同病者とのかかわりと共に描かれていて、個人の物語(ナラティブ)を大事にした治療が患者も周囲も幸せすることを改めて感じました。
患者さんの体や心にある痛みや苦しみは、どんなに親しい間柄であっても、それを共有することはできないし、分からないものだと思います。けれど、それを知った上で何ができるのかを考えることができれば、少なくとも患者さんを孤独の淵に立たせなくてもよくなるのではないか。
患者さんだけでなく、医療者にもおすすめの一冊です。

2018年1月2日 火曜日
孤独を克服するがん治療の表紙
知己の医師に誘われて、新潟大学医学部4年生の生命倫理の講義に参加するようになったことをきっかけに、医療者の役割や、医療者と患者の関係性について考えるようになりました。
講義で少しでもマシなコメントができるように関連書を何冊も読みましたが、もっともインスピレーションを得たのは、現役の医師が日々の臨床の中で、あるいは、世の中に氾濫する医療情報に関して、率直な思いをつづったブログでした。
中でも腫瘍内科医として20年のキャリアを持つ押川勝太郎先生(ネット上ではSho先生)の「がん治療の虚実」は、あらゆる意味で医師と患者の垣根を超えた解放感が心地よく、今回ご紹介する押川先生の著書「孤独を克服するがん治療」は、このブログから生まれた、がん患者さんと家族に向けた療養生活を楽にするための、こころの処方箋です。
ブログ同様に、がん患者さんやその家族がいだく代表的な質問、悩みに対して、簡潔な答えが明記されており、さらに、もっと詳しく知りたい人のために、その悩みの解決に最適な本が紹介されています。つまり、がんの治療や療養に役立つブックガイド的にも使える内容になっています。例えば、乳がんに関して、佐々木彩乃さんのマンガ「乳がんでもなんとかなるさ、独女マンガ家闘病記」ぶんか社刊などです。
がん治療に関しては情報が氾濫、錯綜しており、化学療法の是非などは代表的なものだと思いますが、本書は錯綜する情報をわかりやすく整理し、患者さんの不安を取り除き、安心を与える力を持っています。

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