日常のささいなことを綴った不定期更新の日記です
2025年10月12日 日曜日
映画「ホウセンカ」のポスター
木下麦監督作品「ホンセンカ」を観ました。
無期懲役囚として人生を終えようとする男の、不器用で、あまりにも切ない愛の物語。静かな語り口の中に、人間の愛と犠牲、そして人生の意味を問いかけるようなヒューマンドラマ。泣けました。

主人公は、刑務所の独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の阿久津実。物語は阿久津に人の言葉をしゃべるホウセンカの花が「ろくでもない人生だったな」と声をかけるところから始まります。阿久津はホウセンカとの対話の中で、自身の過去を振り返ります。
1987年の夏、ヤクザの阿久津は兄貴と慕う組織の幹部である堤の紹介で、6才年下の身重の那奈とホウセンカが庭に咲き、窓から花火が見えるアパートで暮らし始めます。やがて健介が生まれ、3人は幸せな日々を送っていました。
時はバブル景気の余韻が残り、ヤクザも土地ころがしで大金を稼ぐことができ、阿久津も夜の街で豪遊する日々で家に帰らない日が続きました。しかし、阿久津は那奈のことを忘れたわけでなく、自分が稼ぐことが那奈と健介の幸せになると信じていました。
そんなある日、健介が拡張型心筋症という難病であるこが発覚します。治療法はアメリカに渡り心臓移植するしかなく、それには闇ブローカーに払う億単位の金が必要でした。そこで阿久津は堤に相談し、組事務所の金庫にある3億円の強奪計画を企てますが・・・。

物語が進むと、那奈と過ごした思い出や、ホウセンカとの会話に散りばめられた点が繋がり、真の阿久津が浮かび上がります。そして、すべての伏線が解けるとき見えるのは、犯罪ではなく愛の記憶。
過去と現在、行動と思いが一気に集結する描写は感動的で、涙せずにはいられませんでした。

2025年10月7日 火曜日
つめかえマルチインク
現在、仕事専用とプライベート共用のプリンタ2台を無線LANで使っています。今までトラブルが怖くてメーカー純正のインクしか使ってきませんでしたが、純正品だと6,120円なのに対し、サードパーティーの詰め替えインクなら1,500円。トラブルのリスクと印刷コスト4分の1を天秤にかけて、プライベート共用のプリンタに詰め替えインクを試してみることにしました。
詰め替え手順は、空になったインクカートリッジを取り出し、詰め替えインクに付属の専用工具で穴を開け、そこからインクを注入しシールでフタをするだけです。穴を開ける作業が少々面倒ですが、10分ほどで完了。
印刷ヘッドのクリーニングをして、パターン印刷をしてみると正常に機能しているようなので、画像を数枚印刷してみましたが問題ありませんでした。 ただ、インク残量を示す機能が正常に動作しなくなりました。

私の脳みそも、この詰め替えインクみたいにアタマに穴を開けて補充できたらいいのに。
先日、NHK-Eテレの「サイエンスZERO」という番組で、記憶される時に海馬の神経シナプスの一部がコブのように隆起する現象を世界で初めて画像で捉えたことが話題になっていました。このコブは時間の経過で消えてしまうのですが、記憶は残ることが確認されており、つまり、コブができることが記憶のメカニズムの一部であることは分かったけれども、記憶の固定や想起については研究途上であるということでした。
番組に出演していた科学者は、この研究が進めば嫌な記憶を消すことが可能になり、PTSDの治療などに使えるようになると述べていました。
「トータルリコール」というSF映画では、記憶を売るビジネスが登場しましたが、記憶をコントロールする技術なんて恐ろしいと思います。
やっぱり脳のインク詰め替えなくて、空っぽのバカのままでいいです(笑)

2025年10月3日 金曜日
今月より本サイトは、HTTPという基本的な通信プロトコルに、SSL/TLSによる暗号化とサーバーの信頼性を証明する仕組みを加えたHTTPSに対応しました。
見かけ上はブラウザのアドレス欄に南京錠マークが表示されます。
実は、この機能を使うためにサーバー利用料がかかるようになりました。まぁ、今時、暗号化しない通信というのもなんだし、16年間も無料で使えていたのだから仕方ないですね。

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