日常のささいなことを綴った不定期更新の日記です
2025年11月5日 水曜日

木内翔大さんの著書「AIのド素人ですが、10年後も仕事とお金に困らない方法を教えて下さい!」を読みました。
2017年、NHK-EテレでAI研究者の松尾豊さんをナビゲーターに、13回のシリーズで放送された「人間ってナンだ?超AI入門」日々身近になっていく人工知能(Artificial Intelligence)研究の最前線を垣間見て、これからAIが社会に与えるインパクトに想いを馳せました。
そこから5年。2022年11月末、対話型生成AI「ChatGPT」が公開され世界に衝撃が走りました。人間のように言葉を操るChatGPTの登場を皮切りに、何種類もの生成AIと、それを応用したツールが次々に開発され、個人レベルでも生成AIを使うのは当たり前になりました。また、多くの企業が生成AIを活用した研究やサービス開発に取り組んでおり、2017年当時の識者が予測していたよりもはるかに早く、AIは世の中に浸透してきているようです。
本書は、AIにより仕事やキャリアのルールが急速に書き換わっていくと予測される世の中で、AIを生きるための力にする方法を解説しています。
著者は、これから仕事を奪うのはAIではなく、AIを活用できるようになった普通の人だと指摘します。これからの仕事や経営ではAIの活用が不可欠になります。ただしそれは、人間が単純にAIに置き換えられるという話ではなく、人間もAIもうまく動かして生産性を上げていこうとするということです。つまり、ここで生き残るには、AIを使いこなせる人材になる必要があるということです。
ソフトバンクグループの会長兼社長の孫正義さんは基調講演の中で、生成AIを活用していない人は「今後、人生を悔い改める必要があるでしょう」と警告したといいますが、10年後、いや5年後、世の中はどう変わっているのでしょう。
本書では生成AIに代替えされにくい仕事として、俳優が上げられていますが、現在、ハリウッドではAIが創り出した俳優が稼働できる状態になっており、俳優として認めるのかどうか議論になっています。本書の初版は2025年5月21日ですから半年も経たないうちに変わってしまったということです。
AIの進歩は週単位といいますが、私たちはそれに追いついていけるでしょうか。
2017年、NHK-EテレでAI研究者の松尾豊さんをナビゲーターに、13回のシリーズで放送された「人間ってナンだ?超AI入門」日々身近になっていく人工知能(Artificial Intelligence)研究の最前線を垣間見て、これからAIが社会に与えるインパクトに想いを馳せました。
そこから5年。2022年11月末、対話型生成AI「ChatGPT」が公開され世界に衝撃が走りました。人間のように言葉を操るChatGPTの登場を皮切りに、何種類もの生成AIと、それを応用したツールが次々に開発され、個人レベルでも生成AIを使うのは当たり前になりました。また、多くの企業が生成AIを活用した研究やサービス開発に取り組んでおり、2017年当時の識者が予測していたよりもはるかに早く、AIは世の中に浸透してきているようです。
本書は、AIにより仕事やキャリアのルールが急速に書き換わっていくと予測される世の中で、AIを生きるための力にする方法を解説しています。
著者は、これから仕事を奪うのはAIではなく、AIを活用できるようになった普通の人だと指摘します。これからの仕事や経営ではAIの活用が不可欠になります。ただしそれは、人間が単純にAIに置き換えられるという話ではなく、人間もAIもうまく動かして生産性を上げていこうとするということです。つまり、ここで生き残るには、AIを使いこなせる人材になる必要があるということです。
ソフトバンクグループの会長兼社長の孫正義さんは基調講演の中で、生成AIを活用していない人は「今後、人生を悔い改める必要があるでしょう」と警告したといいますが、10年後、いや5年後、世の中はどう変わっているのでしょう。
本書では生成AIに代替えされにくい仕事として、俳優が上げられていますが、現在、ハリウッドではAIが創り出した俳優が稼働できる状態になっており、俳優として認めるのかどうか議論になっています。本書の初版は2025年5月21日ですから半年も経たないうちに変わってしまったということです。
AIの進歩は週単位といいますが、私たちはそれに追いついていけるでしょうか。
2025年10月23日 木曜日

ジェーンスーさんの著書「介護未満の父に起きたこと」を読みました。
著者は52才。一人っ子で独身。フェリス女学院大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、コラムニストなどマルチに活躍。
著者の父は87才。妻は24才で他界し以降独身。貴金属業を営むも倒産。現在はUR賃貸に一人暮らし。食だけでなく生活全般にこだわりがあり、かなりわがままな性格。ガールフレンドがたまに生活支援をしてくれている。
離れて暮らす親の介護に悩み、介護離職する人も未だ多い世の中ですが、本書は、まだ介護とまでは言えないけれど日常生活には支援が必要になった、一人暮らしの父親の生活全般のサポートに奮闘した著者の5年間の記録です。
感情に左右されないよう適度な距離を保ち、ビジネス書から計画立案の手法を学び、あくまでも仕事上のプロジェクトとして父親に接することを信条とした著者の行動は、これから介護を実践しなければならない人には、参考になるサンプルです。
例えば、父親が体調を崩さず自ら料理や掃除を済ませられるようスマホで管理するなどIoTを駆使したり、時にはUberEatsを利用すなど、常識にとらわれない柔軟な考え方は「なるほど」と感心しました。
しかし、そんな著者が考えに考えたサポートであっても、わがままな父親はあっさりひっくり返したり、家事代行サービスのスタッフと揉めたり、コロナに転倒と次から次へと父親が巻き起こすトラブルは著者を悩ませるわけですが、そこは父と娘、互いへの愛情も透けて見えました。
共感したのは「ふと思う。私は自分の老後にどう備えればよいのかと」という件で、本書は、娘による父親のケアの記録と同時に、著者の人生にとうとうやってきた、自分の未来との対峙の物語のようにも思えました。育ててくれた父親には末永く好きなように暮らしてほしいと願う著者の父親支援プロジェクトは、自身の将来を見つめるという側面もあるのではないかと感じました。
人は誰でも必ず老いていきます。どれだけ今は元気でも、どれだけ働くことができていても、自分ひとりでやれていたことも、誰かにお願いしなくてはならない未来は必ずやってきます。
その時に備えるには?
介護保険が始まって25年。現在の高齢者はこのシステムを十分に活用できていますが、将来にわたって同じ費用負担で現在と同等のケアが受けられるかどうかは疑問です。
私と同年代の既婚男性の中には、病気や介護の話題になると「うちのがなんとかしてくれるだろ」と言う人がいます。彼らには介護はされる側で、する側になる意識がありません。
長岡市介護認定審査会で審査委員を務めるようになって、新潟市の家庭介護教室に半年ほど通いましたが、参加者の中には夫婦で参加されている方もおられました。そこには依存ではなく助け合う関係性が感じられました。
老後、お金が大切なのはわかります。でも、それ以外の夫婦関係を含めた人とのつながりとか、健康を維持することとか、ちょっとしたことの積み重ねが老後を支える力になると思います。
著者は52才。一人っ子で独身。フェリス女学院大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、コラムニストなどマルチに活躍。
著者の父は87才。妻は24才で他界し以降独身。貴金属業を営むも倒産。現在はUR賃貸に一人暮らし。食だけでなく生活全般にこだわりがあり、かなりわがままな性格。ガールフレンドがたまに生活支援をしてくれている。
離れて暮らす親の介護に悩み、介護離職する人も未だ多い世の中ですが、本書は、まだ介護とまでは言えないけれど日常生活には支援が必要になった、一人暮らしの父親の生活全般のサポートに奮闘した著者の5年間の記録です。
感情に左右されないよう適度な距離を保ち、ビジネス書から計画立案の手法を学び、あくまでも仕事上のプロジェクトとして父親に接することを信条とした著者の行動は、これから介護を実践しなければならない人には、参考になるサンプルです。
例えば、父親が体調を崩さず自ら料理や掃除を済ませられるようスマホで管理するなどIoTを駆使したり、時にはUberEatsを利用すなど、常識にとらわれない柔軟な考え方は「なるほど」と感心しました。
しかし、そんな著者が考えに考えたサポートであっても、わがままな父親はあっさりひっくり返したり、家事代行サービスのスタッフと揉めたり、コロナに転倒と次から次へと父親が巻き起こすトラブルは著者を悩ませるわけですが、そこは父と娘、互いへの愛情も透けて見えました。
共感したのは「ふと思う。私は自分の老後にどう備えればよいのかと」という件で、本書は、娘による父親のケアの記録と同時に、著者の人生にとうとうやってきた、自分の未来との対峙の物語のようにも思えました。育ててくれた父親には末永く好きなように暮らしてほしいと願う著者の父親支援プロジェクトは、自身の将来を見つめるという側面もあるのではないかと感じました。
人は誰でも必ず老いていきます。どれだけ今は元気でも、どれだけ働くことができていても、自分ひとりでやれていたことも、誰かにお願いしなくてはならない未来は必ずやってきます。
その時に備えるには?
介護保険が始まって25年。現在の高齢者はこのシステムを十分に活用できていますが、将来にわたって同じ費用負担で現在と同等のケアが受けられるかどうかは疑問です。
私と同年代の既婚男性の中には、病気や介護の話題になると「うちのがなんとかしてくれるだろ」と言う人がいます。彼らには介護はされる側で、する側になる意識がありません。
長岡市介護認定審査会で審査委員を務めるようになって、新潟市の家庭介護教室に半年ほど通いましたが、参加者の中には夫婦で参加されている方もおられました。そこには依存ではなく助け合う関係性が感じられました。
老後、お金が大切なのはわかります。でも、それ以外の夫婦関係を含めた人とのつながりとか、健康を維持することとか、ちょっとしたことの積み重ねが老後を支える力になると思います。
2025年10月12日 日曜日

木下麦監督作品「ホンセンカ」を観ました。
無期懲役囚として人生を終えようとする男の、不器用で、あまりにも切ない愛の物語。静かな語り口の中に、人間の愛と犠牲、そして人生の意味を問いかけるようなヒューマンドラマ。泣けました。
主人公は、刑務所の独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の阿久津実。物語は阿久津に人の言葉をしゃべるホウセンカの花が「ろくでもない人生だったな」と声をかけるところから始まります。阿久津はホウセンカとの対話の中で、自身の過去を振り返ります。
1987年の夏、ヤクザの阿久津は兄貴と慕う組織の幹部である堤の紹介で、6才年下の身重の那奈とホウセンカが庭に咲き、窓から花火が見えるアパートで暮らし始めます。やがて健介が生まれ、3人は幸せな日々を送っていました。
時はバブル景気の余韻が残り、ヤクザも土地ころがしで大金を稼ぐことができ、阿久津も夜の街で豪遊する日々で家に帰らない日が続きました。しかし、阿久津は那奈のことを忘れたわけでなく、自分が稼ぐことが那奈と健介の幸せになると信じていました。
そんなある日、健介が拡張型心筋症という難病であるこが発覚します。治療法はアメリカに渡り心臓移植するしかなく、それには闇ブローカーに払う億単位の金が必要でした。そこで阿久津は堤に相談し、組事務所の金庫にある3億円の強奪計画を企てますが・・・。
物語が進むと、那奈と過ごした思い出や、ホウセンカとの会話に散りばめられた点が繋がり、真の阿久津が浮かび上がります。そして、すべての伏線が解けるとき見えるのは、犯罪ではなく愛の記憶。
過去と現在、行動と思いが一気に集結する描写は感動的で、涙せずにはいられませんでした。
無期懲役囚として人生を終えようとする男の、不器用で、あまりにも切ない愛の物語。静かな語り口の中に、人間の愛と犠牲、そして人生の意味を問いかけるようなヒューマンドラマ。泣けました。
主人公は、刑務所の独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の阿久津実。物語は阿久津に人の言葉をしゃべるホウセンカの花が「ろくでもない人生だったな」と声をかけるところから始まります。阿久津はホウセンカとの対話の中で、自身の過去を振り返ります。
1987年の夏、ヤクザの阿久津は兄貴と慕う組織の幹部である堤の紹介で、6才年下の身重の那奈とホウセンカが庭に咲き、窓から花火が見えるアパートで暮らし始めます。やがて健介が生まれ、3人は幸せな日々を送っていました。
時はバブル景気の余韻が残り、ヤクザも土地ころがしで大金を稼ぐことができ、阿久津も夜の街で豪遊する日々で家に帰らない日が続きました。しかし、阿久津は那奈のことを忘れたわけでなく、自分が稼ぐことが那奈と健介の幸せになると信じていました。
そんなある日、健介が拡張型心筋症という難病であるこが発覚します。治療法はアメリカに渡り心臓移植するしかなく、それには闇ブローカーに払う億単位の金が必要でした。そこで阿久津は堤に相談し、組事務所の金庫にある3億円の強奪計画を企てますが・・・。
物語が進むと、那奈と過ごした思い出や、ホウセンカとの会話に散りばめられた点が繋がり、真の阿久津が浮かび上がります。そして、すべての伏線が解けるとき見えるのは、犯罪ではなく愛の記憶。
過去と現在、行動と思いが一気に集結する描写は感動的で、涙せずにはいられませんでした。
2025年10月7日 火曜日

現在、仕事専用とプライベート共用のプリンタ2台を無線LANで使っています。今までトラブルが怖くてメーカー純正のインクしか使ってきませんでしたが、純正品だと6,120円なのに対し、サードパーティーの詰め替えインクなら1,500円。トラブルのリスクと印刷コスト4分の1を天秤にかけて、プライベート共用のプリンタに詰め替えインクを試してみることにしました。
詰め替え手順は、空になったインクカートリッジを取り出し、詰め替えインクに付属の専用工具で穴を開け、そこからインクを注入しシールでフタをするだけです。穴を開ける作業が少々面倒ですが、10分ほどで完了。
印刷ヘッドのクリーニングをして、パターン印刷をしてみると正常に機能しているようなので、画像を数枚印刷してみましたが問題ありませんでした。 ただ、インク残量を示す機能が正常に動作しなくなりました。
私の脳みそも、この詰め替えインクみたいにアタマに穴を開けて補充できたらいいのに。
先日、NHK-Eテレの「サイエンスZERO」という番組で、記憶される時に海馬の神経シナプスの一部がコブのように隆起する現象を世界で初めて画像で捉えたことが話題になっていました。このコブは時間の経過で消えてしまうのですが、記憶は残ることが確認されており、つまり、コブができることが記憶のメカニズムの一部であることは分かったけれども、記憶の固定や想起については研究途上であるということでした。
番組に出演していた科学者は、この研究が進めば嫌な記憶を消すことが可能になり、PTSDの治療などに使えるようになると述べていました。
「トータルリコール」というSF映画では、記憶を売るビジネスが登場しましたが、記憶をコントロールする技術なんて恐ろしいと思います。
やっぱり脳のインク詰め替えなくて、空っぽのバカのままでいいです(笑)
詰め替え手順は、空になったインクカートリッジを取り出し、詰め替えインクに付属の専用工具で穴を開け、そこからインクを注入しシールでフタをするだけです。穴を開ける作業が少々面倒ですが、10分ほどで完了。
印刷ヘッドのクリーニングをして、パターン印刷をしてみると正常に機能しているようなので、画像を数枚印刷してみましたが問題ありませんでした。 ただ、インク残量を示す機能が正常に動作しなくなりました。
私の脳みそも、この詰め替えインクみたいにアタマに穴を開けて補充できたらいいのに。
先日、NHK-Eテレの「サイエンスZERO」という番組で、記憶される時に海馬の神経シナプスの一部がコブのように隆起する現象を世界で初めて画像で捉えたことが話題になっていました。このコブは時間の経過で消えてしまうのですが、記憶は残ることが確認されており、つまり、コブができることが記憶のメカニズムの一部であることは分かったけれども、記憶の固定や想起については研究途上であるということでした。
番組に出演していた科学者は、この研究が進めば嫌な記憶を消すことが可能になり、PTSDの治療などに使えるようになると述べていました。
「トータルリコール」というSF映画では、記憶を売るビジネスが登場しましたが、記憶をコントロールする技術なんて恐ろしいと思います。
やっぱり脳のインク詰め替えなくて、空っぽのバカのままでいいです(笑)
2025年10月3日 金曜日
今月より本サイトは、HTTPという基本的な通信プロトコルに、SSL/TLSによる暗号化とサーバーの信頼性を証明する仕組みを加えたHTTPSに対応しました。
見かけ上はブラウザのアドレス欄に南京錠マークが表示されます。
実は、この機能を使うためにサーバー利用料がかかるようになりました。まぁ、今時、暗号化しない通信というのもなんだし、16年間も無料で使えていたのだから仕方ないですね。
見かけ上はブラウザのアドレス欄に南京錠マークが表示されます。
実は、この機能を使うためにサーバー利用料がかかるようになりました。まぁ、今時、暗号化しない通信というのもなんだし、16年間も無料で使えていたのだから仕方ないですね。
