日常のささいなことを綴った不定期更新の日記です
2026年4月19日 日曜日

石井裕也監督作品「人はなぜラブレターを書くのか」を観ました。本作は2000年3月に発生した営団日比谷線中目黒駅構内列車脱線衝突事故にまつわる実話をもとに脚本が書かれた、映画オリジナル作品です。
人はなぜラブレターを書くのか。人がSNSでつながる今、この問いは通用しないかも知れません。しかし、それでもラブレターという言葉でしか言い表せない何かは確実にあって、この映画はそんな「何か」をていねいに描いています。
涙があふれて、余韻がいつまでも残る良作でした。
主人公は寺田ナズナ。会社員の夫、良一、中学生の娘、舞と横浜の郊外で3人暮らし。ナズナは畑でとれた自前の野菜を使い食堂を切り盛りしています。
ある日、ナズナは、ある青年に届くあてのない手紙を書き始めます。24年前、17才の彼女は、毎朝8時17分発の電車で見かける麻布高校に通う富久信介に密かな想いを抱いていました。
東京大学進学と同時にプロボクサーを目指す信介は、学校帰りにボクシングの練習に打ち込んでいましたが、そんな彼に運命の日2000年3月8日が訪れます。通学電車の中でだけ顔を合わせる、言葉を交わしたこともない二人。ナズナは彼に渡そうと手紙を書いて持ち歩くのですが、そのタイミングをつかめないまま、淡く儚い関係は突然終わりを迎え、信介の死亡を伝えるニュースで名前を知ったナズナでした。
2024年、ナズナから奇跡的に届いた手紙を読んだ信介の父、隆治は、手紙の中に亡くなった息子の生きた証を感じ、彼の青春の日々を知ります。ほどなく隆治はナズナに返事を書きますが、24年前の真実とナズナが手紙を書いた理由が明らかになっていきます・・・。
ともすれば悲劇を軸とした物語になりそうな出来事を、本作は、日々続いていく生活と、そのなかで育まれ、受け渡されていく想いについての映画として描いています。
どの人物もそれぞれのやりかたで愛を表現しており、そのほとんどが声高に叫ばれたり過剰に説明されたりするのではなく、その人なりの生き方としてにじみでてくるような感じです。
ちっぽけな私の日々は、誰かのためになっているのかも知れないし、そんな私の人生も誰かに向けた言葉となるのかも知れません。だとしたら、ラブレターを書くとは、それこそが生きる意味だからといえるのではないか。そう思います。
人はなぜラブレターを書くのか。人がSNSでつながる今、この問いは通用しないかも知れません。しかし、それでもラブレターという言葉でしか言い表せない何かは確実にあって、この映画はそんな「何か」をていねいに描いています。
涙があふれて、余韻がいつまでも残る良作でした。
主人公は寺田ナズナ。会社員の夫、良一、中学生の娘、舞と横浜の郊外で3人暮らし。ナズナは畑でとれた自前の野菜を使い食堂を切り盛りしています。
ある日、ナズナは、ある青年に届くあてのない手紙を書き始めます。24年前、17才の彼女は、毎朝8時17分発の電車で見かける麻布高校に通う富久信介に密かな想いを抱いていました。
東京大学進学と同時にプロボクサーを目指す信介は、学校帰りにボクシングの練習に打ち込んでいましたが、そんな彼に運命の日2000年3月8日が訪れます。通学電車の中でだけ顔を合わせる、言葉を交わしたこともない二人。ナズナは彼に渡そうと手紙を書いて持ち歩くのですが、そのタイミングをつかめないまま、淡く儚い関係は突然終わりを迎え、信介の死亡を伝えるニュースで名前を知ったナズナでした。
2024年、ナズナから奇跡的に届いた手紙を読んだ信介の父、隆治は、手紙の中に亡くなった息子の生きた証を感じ、彼の青春の日々を知ります。ほどなく隆治はナズナに返事を書きますが、24年前の真実とナズナが手紙を書いた理由が明らかになっていきます・・・。
ともすれば悲劇を軸とした物語になりそうな出来事を、本作は、日々続いていく生活と、そのなかで育まれ、受け渡されていく想いについての映画として描いています。
どの人物もそれぞれのやりかたで愛を表現しており、そのほとんどが声高に叫ばれたり過剰に説明されたりするのではなく、その人なりの生き方としてにじみでてくるような感じです。
ちっぽけな私の日々は、誰かのためになっているのかも知れないし、そんな私の人生も誰かに向けた言葉となるのかも知れません。だとしたら、ラブレターを書くとは、それこそが生きる意味だからといえるのではないか。そう思います。
2026年4月15日 水曜日

知念実希人さんの長編小説「ヨモツイクサ」を読みました。
北海道の深い森を舞台に、民俗学的な恐怖と生物学的な恐怖が融合したような物語で、ジャンルとしてはホラーになるのでしょうが、謎解きも楽しめるスケールの大きな極上のエンタメ作品でした。
物語の舞台は北海道旭川市近郊の小さな町。そこにはアイヌの人々が古くから「黄泉(よみ)の森」と呼び、決して立ち入ってはならないと恐れられてきた禁忌の地がありました。
主人公で外科医の佐原茜は、7年前、その森に隣接して酪農を営む実家から家族全員(両親、祖母、警官で妊娠中の姉)が忽然と姿を消すという「一家神隠し事件」で唯一生き残った過去がありました。茜は今も姉の婚約者だった刑事の小此木と共に、家族の行方を捜し続けていました。
ある日、大手ホテル会社がこの森のリゾート開発を強行しますが、作業員6人が忽然と姿を消す事件が発生します。現場には「何か」に襲われた凄惨な痕跡が残されていました。警察はヒグマによる獣害と断定し、熊撃ち専門の猟師である鍛冶らを中心とした駆除隊を組織します。
鍛冶と茜は狩猟仲間で、恋心はないけれども体の相性がいいという理由から、セックスフレンドになっていた時期が過去にありました。茜は体力と銃の扱い、射撃には自信があり、鍛冶は危険過ぎると反対しましたが、家族の失踪の真相を突き止めるため、その危険な駆除隊に加わります。しかし、彼らが森の奥で目にしたのは、通常のヒグマを遥かに超える大きさと攻撃性を持った「何か」でした。
アイヌの伝承にある「ヨモツイクサ(黄泉の軍勢)」とは一体何なのか。茜は家族の失踪に隠された戦慄の真実と、生物学の常識を覆す、おぞましいモノが待つ黄泉の森の深淵へと足を踏み入れていきます・・・。
「神隠し」という日本的な怪談と、ハリウッド映画のようなパニックホラーが見事に融合し、そこに謎解きを加えた物語の面白さ、展開の良さとスピード感は秀逸だと思います。さらに現役の内科医師である著者ならではの医学的、生物学的知見が随所に盛り込まれており、登場する生物の生理や描写にはリアリティがあって、一気読み必至のエンタメ作品です。ただ、容赦のない凄惨な捕食描写や肉体損壊のシーンが多く、グロテスクな描写が苦手な方にはダメかも知れません。
北海道の深い森を舞台に、民俗学的な恐怖と生物学的な恐怖が融合したような物語で、ジャンルとしてはホラーになるのでしょうが、謎解きも楽しめるスケールの大きな極上のエンタメ作品でした。
物語の舞台は北海道旭川市近郊の小さな町。そこにはアイヌの人々が古くから「黄泉(よみ)の森」と呼び、決して立ち入ってはならないと恐れられてきた禁忌の地がありました。
主人公で外科医の佐原茜は、7年前、その森に隣接して酪農を営む実家から家族全員(両親、祖母、警官で妊娠中の姉)が忽然と姿を消すという「一家神隠し事件」で唯一生き残った過去がありました。茜は今も姉の婚約者だった刑事の小此木と共に、家族の行方を捜し続けていました。
ある日、大手ホテル会社がこの森のリゾート開発を強行しますが、作業員6人が忽然と姿を消す事件が発生します。現場には「何か」に襲われた凄惨な痕跡が残されていました。警察はヒグマによる獣害と断定し、熊撃ち専門の猟師である鍛冶らを中心とした駆除隊を組織します。
鍛冶と茜は狩猟仲間で、恋心はないけれども体の相性がいいという理由から、セックスフレンドになっていた時期が過去にありました。茜は体力と銃の扱い、射撃には自信があり、鍛冶は危険過ぎると反対しましたが、家族の失踪の真相を突き止めるため、その危険な駆除隊に加わります。しかし、彼らが森の奥で目にしたのは、通常のヒグマを遥かに超える大きさと攻撃性を持った「何か」でした。
アイヌの伝承にある「ヨモツイクサ(黄泉の軍勢)」とは一体何なのか。茜は家族の失踪に隠された戦慄の真実と、生物学の常識を覆す、おぞましいモノが待つ黄泉の森の深淵へと足を踏み入れていきます・・・。
「神隠し」という日本的な怪談と、ハリウッド映画のようなパニックホラーが見事に融合し、そこに謎解きを加えた物語の面白さ、展開の良さとスピード感は秀逸だと思います。さらに現役の内科医師である著者ならではの医学的、生物学的知見が随所に盛り込まれており、登場する生物の生理や描写にはリアリティがあって、一気読み必至のエンタメ作品です。ただ、容赦のない凄惨な捕食描写や肉体損壊のシーンが多く、グロテスクな描写が苦手な方にはダメかも知れません。
2026年4月5日 日曜日

10年以上使ったケータイの液晶画面がとうとう壊れてしまい、初めてスマホを購入しました。
キャリアもauから楽天モバイルに替えたのですが、いろいろ割引があり、スマホ本体価格が1円(新品)。月々の利用料は、電話での通話は無料、データ使用量3GBまで980円、65才以降は780円といういうプランで契約しました。
購入したスマホはFCNTというメーカーのarrowsという機種です。FCNTは富士通の携帯電話事業を継承したものの2023年に経営破綻し、現在は中国企業のLenovoグループに吸収され事業展開している会社です。
arrowsはローエンドモデルですが、触ってみた感触はレスポンスは悪くなく、バッテリーも2日くらいはもつし、iPhone同等のユーザー補助機能もあるし、3Dゲームとかしない中高年には十分な性能だと思います。
実は、この機種には面白い機能があって、背面にある脈波センサーに指先を当てることで「自律神経パワー」を測定します。独自のアルゴリズムで血流データを解析し、自律神経の働きや状態をグラフ化し、数値とグラフで示してくれます。
説明通りに身長や体重、年齢を設定し、3回続けて測定してみましたが、3回とも評価は20才以下で、自律神経の機能に問題はないという結果でした。これが精神年齢の測定なら正しい結果だと思うのですが、自律神経ですからね(笑)
キャリアもauから楽天モバイルに替えたのですが、いろいろ割引があり、スマホ本体価格が1円(新品)。月々の利用料は、電話での通話は無料、データ使用量3GBまで980円、65才以降は780円といういうプランで契約しました。
購入したスマホはFCNTというメーカーのarrowsという機種です。FCNTは富士通の携帯電話事業を継承したものの2023年に経営破綻し、現在は中国企業のLenovoグループに吸収され事業展開している会社です。
arrowsはローエンドモデルですが、触ってみた感触はレスポンスは悪くなく、バッテリーも2日くらいはもつし、iPhone同等のユーザー補助機能もあるし、3Dゲームとかしない中高年には十分な性能だと思います。
実は、この機種には面白い機能があって、背面にある脈波センサーに指先を当てることで「自律神経パワー」を測定します。独自のアルゴリズムで血流データを解析し、自律神経の働きや状態をグラフ化し、数値とグラフで示してくれます。
説明通りに身長や体重、年齢を設定し、3回続けて測定してみましたが、3回とも評価は20才以下で、自律神経の機能に問題はないという結果でした。これが精神年齢の測定なら正しい結果だと思うのですが、自律神経ですからね(笑)
