CaseFile #005 右鎖骨外中3/1骨折
初診 2010年2月
初診時レントゲン
62才 男性
2010年2月、凍ったトラックの荷台より後ろ向きに降りようとして足を滑らせ、右肩を荷台の端に強打し受傷。ただちに当院を受診した。右鎖骨に腫脹、 疼痛。X線検査にて右鎖骨に骨折を認めた。
全身状態は良好で合併症はなかった。

治療、経過
6週後レントゲン
ClavicleBrace固定をすると同時に右上肢をアームスリングで吊った。
1週目より肩甲帯を含む肩関節に関節拘縮の予防を目的にSSP療法を開始。

6週後外観
4週目よりアームスリングを除去。温熱療法、医療マッサージ、運動療法を開始。8週後良好治癒した。

追跡調査
6ヶ月後肩関節伸展
6ヶ月後、肩関節に機能障害もなく経過は良好であった。

6ヶ月後肩関節屈曲

考察
鎖骨骨折は全骨折の10〜15%を占める。本症例は介達外力によって起こった典型例であり、 外中3/1境界部での骨折は烏口鎖骨靭帯の断裂はなく保存療法の適応といえる。

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