CaseFile #006 左鎖骨外3/1骨折
初診 2011年11月
45才 男性
2011年11月、酒に酔い転倒、左肩を強打し受傷。自宅療養するも軽快しないため受診した。左鎖骨に腫脹、疼痛がありX線検査で左鎖骨に骨折を認めた。
全身状態は良好で合併症はなかった。
2011年11月、酒に酔い転倒、左肩を強打し受傷。自宅療養するも軽快しないため受診した。左鎖骨に腫脹、疼痛がありX線検査で左鎖骨に骨折を認めた。
全身状態は良好で合併症はなかった。
治療、経過
鎖骨外端骨折であり、健側と比較して烏口鎖骨靱帯断裂の可能性があることから手術の適応も考え、転医とした。
考察
本症例のように転倒して肩を地面に強打したような場合、肩峰突起はしっかり固定された鎖骨の傾斜した関節面の
下を内側に変位する。このとき、烏口鎖骨靱帯がこの変位に自動的に対抗するため、断裂が起こるものと考えられる。
烏口鎖骨靱帯は肩鎖関節に対して付加的安定性を与えているが、胸鎖関節に比べ肩鎖関節は運動性に乏しい。これは運動生理学的に重要であり、 これにより肩甲胸郭関節に最大限の可動性が提供される。
烏口鎖骨靱帯は肩鎖関節に対して付加的安定性を与えているが、胸鎖関節に比べ肩鎖関節は運動性に乏しい。これは運動生理学的に重要であり、 これにより肩甲胸郭関節に最大限の可動性が提供される。