2010年10月、11月、12月分の日記です
2010年10月3日、日曜日
鉄道むすめリトルマスコット"
以前、このコーナーで仮面サイダーなど、面白いネーミングをした清涼飲料水の自動販売機があったことを紹介しましたが、 またまた、発見しました。新潟駅2階トイレからヨドバシカメラ前の西口改札に向けて歩いていくと、見慣れない自動販売機を発見。近寄って よく見てみると「鉄道むすめ」リトルマスコットの文字が。面白そうなのでひとつ買ってみました。100円玉三枚を入れてボタンを押すと小さな 白い箱がコトッと一つ。そこに入っていたのが写真の「大月みーなちゃん」です。鉄道むすめはこの娘のほかに4種類。どの娘に当たるかは 箱を開けてのお楽しみというわけです(笑)

2010年10月6日、水曜日
バキラの新芽"
昨年の春に近所のホームセンターで買ったバキラ。今年の夏、たった一日だけ診療室の玄関に出しっぱなしにしたら、 葉っぱが斑点状に白くなって落ちてしまいました。それで思いきって新芽がでることを期待して茎の途中で切ってしまいました。それから 約一か月経った現在の写真です。可愛い小さな新芽がでてきました。

2010年10月9日、土曜日
バカにならない読書術"
養老孟司、池田清彦、吉岡忍の共著による「バカにならない読書術」を読みました。前半は養老さんによる脳のはたらきと いう視点から読書の方法論を、後半は池田さん、吉岡さんを加えテーマごとに本を選んで書評するという構成で、哲学から科学、マンガに写真集まで 取り上げた、いわゆるブックガイドとは一味違う、知ることの喜びを優しく引き出してくれる読書の手引書です。
小泉内閣以降、日本でも能力主義が声高に賛美され、そこから生まれたと考えられる健康原理主義と過剰な被害者意識が市民生活のすみずみまで 浸透している感じがします。養老さんをはじめ、先の大戦を経験された識者は現在のそんな状況を、開戦前の雰囲気と似ていると評論しています。 あるゆる権威やメディアが実はそれほど信用のできるものではないことが、誰の目にも明らかになった今、私たちは自分自身の思想の基準になるものを 持たなくてはならないと思います。読書はそれを助けるもっとも簡単な方法なのでしょう。

2010年10月10日、日曜日
ワタリガニのトマトクリームソースのパスタ"
バターフィールドさんに行ってみました。バターフィールドさんは地場物の食材をふんだんに使ったオーガニックな 料理を食べさせてくれるお店で、長岡を含め県内に5店舗あります。私がオーダーしたのはワタリガニのトマトソースのパスタ。濃厚なカニの エキスがソースに溶け出してパスタによくからみ、とても美味しかったです。

2010年10月14日、木曜日
禁煙セラピー"
実は私、かなり重症なニコチン依存症(中毒)患者です。先週の木曜日よりファイザー製薬のチャンピックス(バレニクリン) という薬も使い治療を開始しました。治療プログラムは12週間で、最初の1週間は喫煙しながら薬も服用し、8日目、つまり今日からは薬の量が増え 完全に禁煙となりました。医師から完治する自信はどのくらいありますか?と聞かれたので50パーセントと答えましたが、自信はありません。 20パーセントくらいと言っておけばよかったなと思います。

2010年10月16日、土曜日
禁煙パイポ"
今日でニコチン中毒症治療も10日目。ニコチンからの離脱症状は続いており、身体的には胃腸症状、精神的には他人が 吐いたタバコの煙の匂いをかいだり、吸い込んでみたり、ニコチンに対する欲求は喫煙経験が無い人が考える以上に強固で、食欲や性欲より強いとさえ 思えます。やはりニコチン中毒は立派な麻薬中毒です。
そんな、キツイ離脱症状をやわらげる方法として、写真の「私はコレで会社を辞めました」というフレーズが懐かしい禁煙パイポを使ったり、 ミネラルウォーターをガブ飲みしていますが、一番効果があると思うのは、ネットで公開されている禁煙ブログなどを読むことです。お医者さんを 含め専門家と称する人が書いた本などより、当事者の経験の中から生まれる文章は、なによりも支えになります。最近読んだ中で面白いと思ったのは、 「禁煙は失恋に似ている」という記事。ニコチンからの離脱症状は別れた女性をいつまでも追い続ける失恋によく似ているというわけです。 こんな素敵な表現、専門家にできますか?(笑)

2010年10月21日、木曜日
スモーカーライザー"
今日は二回目の禁煙外来。治療開始から2週間、完全禁煙になって8日目です。写真はスモーカーライザーという、 呼気の中の一酸化炭素の濃度を測定する簡易装置で、初診時の値が51ppmで今回は1ppmと正常値になりました。しかし、ニコチン中毒の 離脱症状は続いており、朝起きたとき、食事の後など、無性にタバコが欲しくなります。あと2週間くらいでニコチンは完全に体から排出されると 思います。

2010年10月22日、金曜日
ララの花"
写真は「ララ」という花です。小さなピンクの花がそろって笑いかけてくれているように見えませんか?実はこの花、 私の禁煙を応援するメッセージということで、近所のおばさん、じゃない!お姉さん?からいただいた花です。(笑)
ここ何回か日記のコーナーは禁煙ネタが続いていますが、今月からのタバコ増税にともなうタバコの大幅値上げで、禁煙を始める人が増え、 禁煙補助薬の供給が間に合わないという報道がありました。2002年に制定された健康増進法は、健康維持を国民の義務としており、自治体や 医療機関などに協力義務を課しています。この頃より受動喫煙の問題がクローズアップされはじめ、あらゆる公共施設、交通機関から灰皿が撤去され、 医療施設においては日本医療機能評価機構が全館禁煙を優良病院の認定条件とする方針を出し、敷地内禁煙を実施している病院も増えています。 嫌煙権を声高に主張する団体が現れてきたのもこの頃からだと思います。
健康増進は国民の義務とした健康増進法。個人の健康を国が管理することは良いことなのでしょうか?この法律をバックに展開する嫌煙権運動に過剰な 被害者意識はないでしょうか?それが、社会をさらに窮屈で住みにくくしていないでしょうか? 私は他人に対して寛容になれる個人でありたいと思います。

2010年10月24日、日曜日
チョコレートパフェ"
万代島美術館に行った帰りに、久しぶりにチョコレートパフェを食べました。Cafe Spotさんの チョコレートパフェ、580円ナリ。このパフェの特徴はチョコレートは少なめで、アイスはジェラートに近く、凍らせたベリーが入っている ことです。そういうわけで私の好きなチョコパフェではありませんでした。ああっ、あの夢のような昭和のチョコパフェはどこかに ないものでしょうか(笑)
万代島美術館では「物語の絵画」というタイトルで展覧会をやっていました。絵画が持つ物語性がきわだった作品を集めた展覧会は、 やはり宗教画が多く、イエスの弟子が「この者の目が見えないのは、どんな罪があるからでしょうか」という問いに、イエスは「罪などありません。 これは神から与えられた業なのです」と答えたといわれる聖書の一節を切り取った作品が心に残りました。

2010年11月3日、水曜日
人文学の生まれるところ"
「人文学の生まれるところ」栗原隆編集を読みました。この本は人文学を構成する各分野、人間学、哲学、社会学、 心理学、ジェンダー論、倫理学などを「身体」と「交わり」そして「物語」というテーマでくくり、「身体を軸に、交わりを織り成しながら、 物語を紡いで生きる」人間の営みを解明していくことが現代の人文学であるとしています。
私たちの遠い祖先の時代は、学問は生活していく上での方法や知恵であったと思います。それが、ナントカ学という「学」という字がついた途端に 生活から離れて学問は一人歩きを始めるようになりました。現代は複雑な問題がからみあう、混沌として出口のない時代であるように思われます。 こういう時代に必要なことは、ナントカ学になってしまったものを、もう一度、生活の場に引き戻すことではないでしょうか。ただ記憶する だけでなく、考え、知るよろこびが人生にあったことを、この本を読んで改めて思いました。

2010年11月4日、木曜日
スモーカーライザー"
今日は三回目の禁煙外来。完全禁煙から三週間経過しました。そろそろニコチンは完全に体外に排出される頃だと 思いますが、タバコを吸いたいという欲求は消えません。ただ、今週の月曜あたりから風邪をひいたらしく、喉がヒリヒリ痛いし、咳は出るしで 喋るのも億劫なほどなので、タバコを忘れるには好都合です(笑)ただ、不思議なのはタバコを吸っているときにも風邪はひきましたが、 こんなに喉が痛むことはありませんでした。もしかしたらこれもニコチン離脱症状なのかも知れません。 今回も一酸化炭素濃度を測定しましたが2ppmと正常値。このままなんとか卒煙できるようにしたいです。

2010年11月9日、火曜日
しがみつかない死に方"
2010年1月31日、NHK総合テレビで放送された「無縁社会・無縁死3万2千人の衝撃」という番組をご覧になった 方も多いと思います。私も思わず見入り、深いため息をついたひとりです。この番組は大きな反響を呼び、ネットでは視聴者が番組を見ながら書き込み をするツイッター、2ちゃんねる、ブログなどで数十万件を超える異常な頻度で書き込みがあったといいます。さらに、この番組の反響を追うという 形で、無縁社会と向き合おうとする視聴者ひとりひとりの生き様をルポルタージュするとともに、社会と個人のつながりが薄れつつある日本社会で 必要とされる「絆」の新しい形とは何かを追跡取材した番組も放送されました。この一連の放送を通してのキーワード、孤独死。この不安と、 どう向き合ったらいいのか。精神科医の香山リカさんの「しがみつかない死に方・孤独死時代を豊かに生きるヒント」を読みました。
この本は香山さんが文筆業の仲間と行っている「フォーラム神保町」の企画として開催した市民公開勉強会「ハッピー孤独死マニュアル」をもとに 編集したものです。今や孤独死は高齢者だけが抱える不安ではなく現役世代(主に女性)までが孤独死恐怖症候群とも呼べる状態になっているという 事実をふまえ、孤独死に備えるための遺言書の書き方など実践的なことを紹介しています。最終章で香山さんは、そのときのために、いくら準備して みても結局それは死後のためというよりは、生きている今のためということになるのではないかと締めくくっています。
私が死を意識し始めたのは高校生の頃で、キューブラーロスからタナトロジーを知りました。孤独死というとネガティブな響きがありますが、 現代人にとって死を考えること自体はいいことであると思います。

2010年11月14日、日曜日
不二家のチョコレートパフェ"
写真は不二家のチョコレートパフェ、650円です。不二家といいえば、数年前に期限切れの牛乳を使ったシュークリーム を製造してしまったことがマスコミに取り上げられ、営業を止めてしまう店舗が続出した事件がありました。不二家は私が子供の頃から、ペコちゃんで 親しまれ、庶民の洋菓子店としてメジャーな存在だっただけに残念な思いでしたが、新潟駅ビルの改装とともに戻ってきてくれました。
不二家のチョコレートパフェは、細かいチョコチップ入りのチョコレートアイスに、少量の生クリームとチョコソース、デコレーションは、 あまり新鮮とはいえないバナナとウェハースで、コーンフレークやスポンジケーキなどは使われていません。やはり、彩りという点からも赤い サクランボは必要だと思うのですが、どうでしょうか?あはは。

2010年11月17日、水曜日
吉野家の牛丼"
済生会新潟第二病院の勉強会に参加しました。今回の演者は新潟大学教授の栗原隆さん。ご専門は哲学、倫理学です。 演題は「私たちは何と何の間を生きているのか」なんだか哲学、倫理学なんて聞くと、すごく難しそうですが、やっぱり難しかったです。栗原さんの 言わんとするところはおぼろげながら分かる、けれど、ちゃんと分かったかというと、そうでもない。もし、私が栗原さんのゼミの学生だったら単位は もらえないでしょう。あはは。
医療分野にしろ、ほかの科学分野にしろテクノロジーはどんどん発達して、不可能を可能にしている。でも、私たちは、それを使うにあたり、 簡単に”できるならやるべきだ”とは言ってはいけない。出生前診断というテクノロジーは障害をかかえて生まれてくる人を減らすことができるが、 そこに障害者に対する差別が生まれないか?生命を択ぶことは許されるのか?と悩むこと、考えることが倫理学である。つまり、私たちは倫理的な 判断の間を生きている。ということなのかなぁ、などと、帰りの道すがら吉野家で牛丼をかっこみながら思うのでありました。

2010年11月20日、土曜日
もみじ園"
小春日和に誘われて、近所の「もみじ園」に行って来ました。もみじ園は来迎寺駅から西に歩いて10分、小高い丘の上に あります。植えられているカエデは京都から移植された野生種です。
末期を美しく飾り、潔く落ち、次の世代に命をつないでいく営みは桜のそれに似て、日本人の美意識を象徴するものではないでしょうか。

2010年11月21日、日曜日
マリア様"
NPO法人オアシスの白杖誘導歩行講習会に参加しました。この日は新潟大学教授で、看護学がご専門の西山悦子さんを 講師に迎え「介護の作法・心がまえと対応の基本」をテーマに講演と実技指導をいただきました。排泄という、人にとって最も尊厳にかかわることを、 他人に任せなければならなくなった人の気持ち。わが身に置き換えると「切ないなぁ」と思います。では介護する側になったらどうか。常に相手は 切ない気持ちでいっぱいなんだと思えるか。西山さんのお話を聞いていて、それを克服するヒントは普段の”ふれあい”にあると思いました。 相手の体温を知っていることは、論理的な思考で相手を理解しようとするよりも実は重要で、そのための前提として信頼がなければダメだということ なのでしょう。
写真はNPO法人オアシスの事務局長さんです。私はたまにしか会わないので、たまに会うとうれしくてハグハグするのですが、 彼女は迷惑なんだろうなぁ。でも、そこは私のマリア様ですから、やさしくしてくれるわけです。もっとも彼女は誰にとっても マリア様なんですけどね(笑)

2010年11月23日、火曜日
無線ルーター"
やっと無線LANを導入しました。先日ビッグカメラをのぞいたら無線LANルーターが安かったので、半分衝動買いみたいに なりましたが、ケーブルがないのは、やっぱりいいですね。IEEE802.11nは理論的には300Mbpsだせるはずですが、試行錯誤の結果150Mbpsしかでませんでした。 それでも別棟2階の自分の部屋でネットブックを使ってYouTubeがストレスなく見れます。おそらくこの安売りの背景には、500Mbps がだせる次世代の製品がまもなく発売になるということもあるのかも知れません。

2010年11月24日、水曜日
女はなぜ突然怒り出すのか?"
姫野友美さんの「女はなぜ突然怒り出すのか?」という本を読みました。姫野さんは心療内科医という立ち位置で、 女性の身体的、生理学的特徴を理解すると、女性の普段の言動がより理解でき、女性との関係を、より良いものにすることができるといいます。
私は作家で整形外科医の渡辺淳一さんのファンで、彼の著作はほとんど読んでいます。あるラジオ番組で渡辺さんは「女は医学で全部説明できるほど 単純じゃない」とおっしゃっていました。渡辺さんほどの恋愛の達人が言う言葉に、自身のつたない経験をあわせても、確かにその通りだなぁと 大いに共感したものです。テクノロジーは進歩しても、古より一歩たりとも恋愛は進歩していないのは源氏物語を読めば分かります。女という性が 男にとって永遠に未知の存在であり、同時にあこがれであるから「女はなぜ突然怒り出すのか?」なんていう本も売れるのかも知れません。

2010年11月29日、月曜日
住民基本台帳カード"
写真は住民基本台帳カードです。これに収められている電子証明書の有効期間が昨日で切れてしまったので、市役所で 更新してきました。自治体が発行する電子証明書の有効期間は3年間なのです。私は納税にイータックスを利用しているので、これがないと申告でき ません。更新にはカード自体のパスワードと電子証明書のセキュリティーキーが必要で、うっかりどちらも準備して行かなかった私は記憶と推理で数字 4桁のパスワードと英数字8桁のセキュリティーキーを入力しました。パスワードは1回目でクリア、セキュリティーキーは2回目でクリアしました。 結構覚えているもので自分でもビックリです(笑)更新料は500円でした。

2010年12月2日、木曜日
スパイロメーター"
今日は朝から天気がよく、お昼ごはんのあと市役所の公園を散歩しているとポカポカして、師走に入ったとは思えないほど でした。今日は介護認定審査会のあと4回目の禁煙外来。完全禁煙からもうすぐ2ヶ月、今日は呼気一酸化炭素測定のほかにスパイロメーターによる 肺年齢測定もやりました。結果は次回、4週間後の禁煙治療プログラムの最終日になるようです。喫煙者の4人に1人はCOPDの予備軍であるといわれて いますから、結果を聞くのがちょっとコワいです。

2010年12月4日、土曜日
今日は長岡市で研修会でした。デジカメで写真を撮ったのですが、SDカードのデータが壊れてしまって載せられません。 原因はよくわかりませんが、フォーマットしたら正常に動作するのでよしとしましょう(笑)
今回の講師は市内の総合病院に勤務されている整形外科の先生で、テーマは腱鞘炎。特に手術の適応と、その術式にこだわったお話は勉強になりました。一口にお医者さんといっても深く勉強した分野に違いがあり、同じ整形外科でも得意な分野があります。腱鞘炎などの手術の場合、手の外科を専門にやられる先生にお願いしたほうが、より良い結果が期待できます。
今回も私はスライド担当でしたが、知り合いからUSBメモリーにデータのコピーを頼まれたので実行したところ、USBメモリーがワームに感染していました。みなさん、セキュリティーには気をつけましょう。マイクロソフトのSecurityEssentialsというアンチウィルスソフトは無料です。

2010年12月6日、月曜日
いじめるな!の本"
「いじめるな!弱い者いじめ社会ニッポン」という本を読みました。著者は精神科医の香山リカさんと、 人財育成コンサルタントの辛淑玉さん。日本のいじめが、ある時期から様変わりし、陰湿化している理由を探るという内容の本書は、二人の著者 それぞれによる文章と対談で構成されています。
社会学も精神医学も「いじめ」とは何なのか?克服する方法はあるのか?答えを出せないでいます。新潟大学では福祉工学の先生がカオス理論で いじめを考えるなんていう試みもされています。「いじめ」は私が子供の頃からありました。でも、人の生死問題までに至るようなことはなかった のではないかと思います。いじめる側の心の中にも「こんな事しちゃいけない」「可哀想じゃないか」という、いじめている自分たちに対する 嫌悪感もあり、誰かが止めようという意思表示なり、行動を示すと、それに従うことで、いじめている側も自分たちに対する嫌悪感から逃げることが できていたと思います。この、いじめるという行為に対する嫌悪感を私たちは失くしてしまったのでしょうか?報道で「いじめ」という言葉を見る度に 思います。

2010年12月12日、日曜日
ユリの花"
映画、実写版「宇宙戦艦ヤマト」を観てきました。私はアニメのヤマト世代なので、ぜひ観たいと思っていました。 日本のVFXもハリウッドのそれに負けないくらいの迫力で、娯楽作品として良くできていたと思います。アニメと最も違うところは登場人物の キャラで、主役の木村拓也、ヒロインの黒木メイサのイメージに合わせた役作りで、具体的に言うと、ちょっとヤンキーっぽい古代進に、強くセクシー な森ユキといった感じでしょうか。ゲゲゲの女房の大ヒットから考えると、森ユキはアニメ版に近い優しいイメージの女優を起用したほうがよかった のではと思いました。
ところで、今回初めてKINEZOというネットを使ったチケット予約のシステムを利用してみました。支払いをモバイルSuicaに指定してみた ところ、どうもシステムに問題があるようでうまくいかず現金払いになりました。それにネット予約であっても現金払いの場合は1時間前に発券しない とキャンセルになるというのも、ユーザーにとって不便なシステムです。写真は本文とは関係なく、受付のユリの花です。

2010年12月14日、火曜日
言葉で治療するの本"
鎌田實さんの著書「言葉で治療する」を読みました。初版が2009年11月で、2010年2月で第5刷になっています から、大変な売れ行きの本です。
ここ数年、真冬の寒さの中、知己の医師に誘われて新潟大学医学部の生命倫理の講義で医学生と討論する機会があります。討論のテーマは毎年違えど、 「こんな医者になってほしい。こんな医者になってほしくない」という患者目線も取り入れた非常にユニークな講義です。医者と患者がいい関係を作る にはどうしたらいいのか?学生と話す中で「コミニュケーション力」という言葉がキーワードとしてよく出てきます。コミニュケーションにはいろいろ ありますが、言葉がその中心になることは間違いありません。
本書には内科医として診療にあたる蒲田さんのもとに届いた患者さんからの手紙やメールが数多く引用されており、そのどれもが胸を打たれる内容で、 薬や手術の効果と同様に言葉にも効果があること、間違った使い方をすると毒にもなってしまうことを改めて考えさせられました。 医学生のみなさんにも、ぜひ読んで欲しい一冊です。

2010年12月24日、金曜日
ガバナ風ごはん"
15日に20センチほど降った雪が完全に消えて、ちょっとホッとしたのもつかの間、今日から本格的な寒波がやってきて 冬本番。お昼過ぎからスゴイ降り方になり、文字通りホワイトクリスマスになりました。そんな中、私は友人たちと長岡駅前の創作居酒屋lentoで クリスマスイブの夜を過ごしました。写真はコース料理のお食事で出たインドネシアのガバナ風ごはんです。

2010年12月26日、日曜日
福引き"
長岡市大手通り商店街の福引きに行って来ました。長岡駅から西に真っ直ぐのびる大手通り商店街と、それと交差する ズスラン通り商店街は、私が子供の頃は長岡の中心商店街として、休日ともなると大変にぎわったものです。でも最近は郊外の大型ショッピング センターのオープン、個人商店の廃業、さらに大和デパートの閉店、中央病院、日赤病院の移転などが重なり、金融機関と学習塾、市役所の関係機関 ばかりが目立つようになり、日曜日でも閑古鳥が鳴いている状態です。この背景には新潟では、ひとり一台所有が当然になった車文化があり、広大な 無料駐車場を持たないとお客さんが集まらないという事情もあると思います。
さて、福引き。私は3回まわして、サランラップ1個と現金20円が当たりました。

2010年12月28日、火曜日
禁煙修了証"
今日は5回目にして最後の禁煙外来でした。禁煙補助薬チャンピックスを投与しながら12週間の完全禁煙は達成したわけ です。前回の肺年齢測定の結果は1秒量が70パーセント以上でCOPDの疑いはなく、実年齢よりも9才若いという結果でした。
禁煙補助薬チャンピックスについては、日本人での大規模臨床試験の結果がシカゴで開催されたアメリカ心臓病学会で発表されており、40週後の持 続禁煙率でみると9人に1人が禁煙できているという結果でした。また、アメリカ、シカゴ大学精神医学、行動神経科学部門のBedi教授の論文に よると、人は喫煙に関連する誘因に接触したときに渇望の増加を感じることが多いが、禁煙期間が長くなってもこのような影響が弱まらないと結論づ けています。確かに、私のタバコに対する今の気持ちを率直に表現すれば「タバコを吸いたい」です。でも、絶対に吸いません。それはタバコを吸わ ないメリットは、吸う快感よりも大きいことを理解したし、体験もしたからです。最後に主治医と半年後、一年後の追跡調査に協力することを約束して 、禁煙外来修了証をもらい帰りました。

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