2014年4月、5月、6月分の日記です
2014年5月25日 日曜日
映画キカイダーのチラシ
映画「キカイダーREBOOT」を観ました。 私が子供の頃にやっていた特撮ドラマのリメイクです。
私は石森章太郎の作品では「がんばれ!ロボコン」が一番好きで、次が「人造人間キカイダー」だったので楽しみにしていました。
不完全な良心回路を持ち、善と悪の狭間で苦悩する人造人間の戦いというテーマはドラマと同じでしたが、ヒーローなのに路線バスで移動するところや、これといった必殺技もなく、敵に倒されてしまうダメなところが、なぜかとても良く、最後は少し泣けてしまいました(笑)

2014年5月28日 水曜日
コレステロール治療の常識と非常識の本
2014年4月に日本人間ドック学会が発表した「健康基準値」が、これまで専門医学会が診断の基準としていた値と、かけ離れたものであったため、話題になっています。
また、まだ記憶に新しい、ノバルティスファーマの降圧剤ディオバンに関するデータ改ざん問題や、SSRIという、薬価の高い、うつ病治療薬が登場してから、うつ病患者が急増している問題などを取り上げて、製薬業界と厚労省、学会の関係性が原子力ムラのそれと酷似しているという酷評もあり、医学に対する信頼性が揺らいでいる感じがします。
そこで信頼に足る研究報告はないかと探してみたのが、今回ご紹介する本「コレステロール治療の常識と非常識」です。臨床研究適正評価教育機構に所属する2人の医師が科学的根拠(エビデンス)に基づいて、コレステロール治療の真実を分かりやすく解き明かす内容となっています。
そもそもコレステロールとは何か、動脈硬化とどうかかわるか、脂質異常症でLDLコレステロールを下げる治療が必要なのはなぜかなど、これまでの研究データを示しながら、ていねいな解説がされています。
私が目からウロコだったデータは、糖尿病の増加率と自家用車の普及率とが、ほぼ一致するというものです。一番相関関係がありそうな総カロリー摂取量は1970年以降は、ほぼ横ばいでそれほど変わっておらず、つまり、歩かなくなったことが糖尿病急増の要因であるということです。
何が正しいかを選択するのは簡単ではないけれども、もともと、それが本質であると本書を読んで思いました。

2014年5月29日 木曜日
SONYの非接触型ICカードリーダーライターPaSoRi
写真はSONYの非接触型ICカードリーダーライターPaSoRiです。
電子申告を始めて以来、日立製の接触型ICカードリーダーライターを使っていましたが、Windows8.1用のドライバの供給はしないということで、買い替えを余儀なくされました。
この製品はFelicaに対応しているので、e−Taxだけでなく、おサイフケータイが使えるようです。私は映画を観に行く時は必ずオンラインチケット予約をするので、モバイルSuicaで試してみたいと思います。

2014年5月31日 土曜日
NHK100分で名著 旧約聖書
写真は私の好きなテレビ番組、NHK「100分de名著」の2014年5月分のテキスト「旧約聖書」です。
旧約聖書については、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のルーツであるくらいの知識しかなく、佐藤優さんや池上彰さんの著書を読むたびに、ダイナミックに動く世界や人を知るには、宗教を知る必要性があることを感じていました。なので、私にとってはタイムリーな番組でした。
旧約聖書をものすごくおおざっぱに説明すると、古代ユダヤ民族が神と出会い、一神教の思想が生まれ、人間の問いかけに沈黙したままの神に人間はおろおろし、そして、おろおろしても仕方ない、神が動くのを待つしかないことが分かったという物語です。つまり、西洋における神の概念の原型が形成されていった過程を旧約聖書は伝えています。
日本人には馴染みがない一神教の概念を知ることができたことが一番の収穫でしたが、「神に問いかける」という行為から文学や芸術は生まれ、人間は文明を築いてきた、いわば生きる力も、問いかけるという行為から生まれてきたことを知りました。
今を生きる私たちは、この問いかけるということを忘れてしまっているのではないか、それが、私たち自身を追いつめ、苦しませていないか、時には、なぜ苦しまなければならないか、問いかけてみたいと思いました。

2014年6月1日 日曜日
防災訓練の様子
連日、季節外れの真夏日が続き、熱中症患者が搬送されたというニュースが流れる中、地域の防災訓練がありました。
防災について私の住む地域は10年前の中越地震を経験していることもあって、住民の関心は高く、この日も気温31度の暑さの中、多くの参加者がありました。
午前11時に近所の歯科医院の駐車場に集合し、児童公園まで約5分の道のりを歩く避難訓練、そこで、土のう作り、消火器の使い方の体験学習、15キロの米を炊いて、おにぎりを作る炊き出し訓練に汗を流しました。
その後、公園に隣接する白山神社の境内の木陰にブルーシートにムシロを広げ、おにぎりと仕出しの御馳走で懇親会となりました。
私は役員で計画段階から参加し、障害者や高齢者のみ世帯など、要援護者の問題についても話し合いましたが、プライバシーの問題があって、要援護者自身から要請がなければ、町内会としては動けないという結論になりました。
法で守られた個人のプライバシーは尊重されるべきです。けれど、法を行使することが、むしろ個人や集団の利益を考えた時にマイナスになるようなら、法よりも先に知恵で対処するべきではないでしょうか。
下のリンクをクリックすると大きな写真がご覧になれます。


2014年6月3日 火曜日
銀のエンゼル
私の住む5丁目は1班から6班まであり、今年、私は1班、21世帯の班長です。回覧板に配布物、町内会費、消雪組合費、班費の集金と会計、お花見会の企画開催など、なかなか大変です。
4月27日、日曜日に開催した、お花見会には、15世帯23人に参加していただき、私も楽しませていただきました。実は、その時に子供向けのおやつに買った森永チョコボールが懐かしくて、自分も食べてみたくなり、個人的に買ってみたところ、3個のうち2個が銀のエンゼルで、これはぜひ5枚集めて「オモチャのカンヅメ」をゲットしたいと思い、とうとう5枚そろったというわけです。残りの3枚のために20個くらいは買ったはずですが、かなりの高確率で当てたということになります。
うーん、今年こそはジャンボが当たりそうな気がしてきました。(笑)

2014年6月24日 火曜日
病状説明の図
写真は昨日の深夜、急患で診た2才の男の子と、お母さんのために私が書いた病状説明の図です。ハッキリ言ってヘタです。(笑)でも、一応わかっていただけたようなので、目的は達成したと思っています。
患者さんに医学的な説明を的確に伝えることは難しく、言葉だけでは不足する部分を、絵や模型を使いながら、必要であれば患者さんやご家族の体に触れて、理解していただくようにしています。
それにしても私は絵の才能はないようです。あはは。

2014年6月27日 金曜日
闇学入門の本
闇と聞くと、心の闇とか、社会の闇とか、ネガティブなイメージが先行する感がありますが、今回、ご紹介する中野純さんの著書「闇学入門」は、闇と人体の関係や、文学、住居、信仰など多様な視点から日本文化を支える闇を研究してきた著者が、最新知見も交え、闇の謎と魅力を解き明かす内容となっています。
古来、日本人は月明りの夜桜を愛し、今の時期であればホタル狩りに虫の音を聴く、お祭りの夜宮などといった闇を楽しむ文化が生活の中にあり、谷崎潤一郎が「洞穴のような闇」と評した日本家屋の暗がりは、西洋の建築家を魅了した。つまり、日本人は闇の達人であった。それがいつしか、昼夜を問わず蛍光灯やLED照明がともり、あらゆる闇は駆逐され、豊かだった闇文化も忘れられていると著者は言います。
光と闇だったら、私たちはどうしても光のある方に寄って行ってしまいがちですが、改めて闇の魅力を考えました。
「明るいナショナル」とは私が子供の頃、企業のキャッチフレーズであっただけでなく、日本の高度経済成長を象徴して、知らない人はいない言葉であったと思います。白熱電球の光にとって代わって、蛍光灯の青白い光に日本中が満たされて明るくなっていくと同時に、人の心から闇という名の余裕もなくなり、例えば原発のような、白々しい正義だけが幅をきかせる世の中になったような気がします。

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